回答一覧を見れば状況がすぐにわかりますし、未回答者には再送信ができるため、システムがあったほうが管理する側にとって楽だと思いました

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効果 |
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当社は創業昭和7年の鋳造品(鋳物)を主に製造している会社です。鋳造品の他に、埋設給水配管用継手類の製造や、国内唯一の電子ビーム穴あけ加工機を使った加工製品の製造も手掛けています。
お話を伺った方 |
大平洋特殊鋳造株式会社
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能登半島地震のときは、「こんな時にくるものか」と相当な衝撃を受けました

2024年元旦の能登半島地震が発生した際、上越市は震度5弱という記録があります。その時の状況はいかがでしたか?
岩方 様
当時は直江津にある実家に帰省していて、家族と夕食の用意をしている最中に揺れが来ました。その時点でもう夕食どころではなくなり、「こんな時に来るものか」と、相当な衝撃を受けました。私個人では、ここまで揺れた地震は初めての体験でした。
神田 様
上越市内では被災した建物があり、物が倒れる被害も見られました。また、新潟市や上越市の一部の海岸近くで液状化現象が発生し、水が湧き出たとの情報がありました。
地震の発生で社屋などに何か物理的な被害はありましたか?
岩方 様
加工用の機械を繋いでいるコンベアの位置がずれて使えなくなったり、建物が少し損傷したりしましたが、操業はそのまま続けることができました。
神田 様
鋳物工場ですので鋳物を作るときの金枠というものがあり、それを積んでいたものが倒れたり崩れたりしていたので、復旧作業をしました。
地震当時は「安否コール」をご利用ではなかったと思いますが、安否確認はどのように行っていましたか?
岩方 様
あらかじめ決められたルールに従い、管理部門から各部署の部門長に「安否確認を行うように」と指示が出され、安否確認を行いました。当時は電話かメールしか確認の手段がありませんでした。
神田 様
翌日、社長や役員、部長クラスの何人かが自主的に集まり、安否を確認する」ということと「会社には来ないように」という指示が出されました。[そのときはBCPが確定していない時期でしたが、ある程度のマニュアルは作っていましたので、そのマニュアルに沿って連絡を取り合いました。
「このような時は役員や部長職は集まる」というのはお互いの連絡で決められたのでしょうか?またはマニュアルにそのように予め決められていましたか?
神田 様
特にそのような規定はありませんでした。また、お正月ということもあり、県外に帰省したり、旅行したりしている方がいましたので、津波警報が解除になった翌日に自主的に集まれる人だけ集まった状況です。
社員の方々には何回くらい、連絡されましたか?
神田 様
一人あたり安否確認と「会社には来ないように」という通知をそれぞれ行いました。そのため、部下が多いとかなりの回数の連絡になりましたが、迅速に連絡ができ翌日には全員に周知されたようです。
御社は年末年始のお休みは何日まででしたか?
岩方 様
1月4日まででした。
1月4日の業務の再開は予定どおり再開できましたか?
岩方 様
はい、予定通りできました。
神田 様
従業員の一部は家にヒビが入るなどの被害を受けたようですが、頑張って出社してくれました。
今回の地震をきっかけに災害対策を進められるようになりました

BCPの状況について伺いたいと思います。BCPの取り組みを進めていらっしゃるかと思いますが、御社の中で特に力を入れているポイントはありますか?
岩方 様
まず、「安否コール」を導入したことで安否確認がすぐに行えるようになりました。もう一つ、地震の発生を知らせる構内放送設備も設置しました。気象庁からのデータを受信するとスムーズに構内放送が流れるよう、工夫した設備です。以前から「早く災害対策をしないと」と思っていましたが、能登半島地震をきっかけに対策を進められるようになりました。当社としても、非常に衝撃的で考えさせられる地震でした。
御社は土地柄として大雪の被害があるかと思いますが、その対策はいかがですか?
神田 様
4年ほど前には2メートルくらい雪が積もりました。その時は、何日間か操業を停止せざるを得ない状況になり、やはり電話で連絡をしました。 大雪も気になりますが、いま一番気にしている災害は津波です。日本海側はあまり大きな津波は来ないと言われていましたが、その津波が来た時にどう対処すればいいのだろう?どう動けばいいのだろう?どのように皆に周知すればいいのだろう?ということがとても気になっていました。すぐ近くに川があり、実際に能登半島地震のときに2メートルくらいの津波が川を遡上して市内が一部冠水しました。
地震があったときにパッと従業員全員に周知ができるというのは非常にありがたいですね

「安否コール」を知ったきっかけを教えてください。
岩方 様
能登半島地震があって、全社員と共通で連絡が取れるシステムがないかと探し始めました。選定条件として「SmartHR」と連携できる安否確認システムがないかを検索したところ、「安否コール」がヒットしました。
安否コールの最初の印象としてはいかがでしたか?
岩方 様
見やすいと思いました。そして、使いやすそうだという印象を持ちました。
「安否コール」の導入プロセスはどのように進められましたか?
岩方 様
まずは登録から始めました。個人のスマートフォンにアプリをインストールしてもらうために、「安否コール」の説明を行い、了承を得た上で入れてもらいました。また、「安否コール」を従業員の皆さんが確実に使えるようにするため、管理側とユーザ側に分けて使い方の説明を再度行いました。現在は、訓練をどのように進めるかを検討しているところです。
実際にご利用いただいて、便利だと思った機能や、「ここがすごく良いな」と思われた点がありましたら教えてください。
岩方 様
メッセージ機能と掲示板機能が良いと思いました。
神田 様
メッセージ機能ですが、地震が起こった時や津波が来た時に、必ず書く定型の文章を決めており、災害があったときに文面などを毎回考えなくても、テンプレートを使ってすぐに従業員全員に配信できるのは非常にありがたい機能ですね。
ありがとうございます。掲示板機能と伺いましたが、今後、こんな形で使っていきたいというイメージはございますか?
岩方 様
掲示板は課ごとや管理者ごとに分けて、それぞれ活用してもらおうと考えています。
「安否コール」の中で情報の一元化、共有化ができる点を活用していきたいです

今後の目標や当社に期待していることがあればお聞かせください。
岩方 様
まずは災害が起こったときに従業員がちゃんと使える体制をしっかり整えたいと思います。
神田 様
今までは電話やメールがメインだったので、情報の一元化や共有化がなかなかできなかったのですが、「安否コール」を使ってメッセージに対してコメントを書いてもらうとか、掲示板に状況を書いてもらうと、それだけで「安否コール」の中で情報の一元化、共有化ができるので、非常にありがたく、そこを強化して活用していきたいと考えています。
最後に、現在安否確認システムの導入を検討している企業様に向けて、メッセージをいただけますでしょうか。
岩方 様
利用して感じたのは、「管理するのが楽」ということですね。例えば災害があったとき、従業員が自主的に回答してくれるので、結果は回答一覧を見れば状況がすぐにわかりますし、未回答者には再送信ができるため、システムがあったほうが運用する側にとっても楽だと思います。
神田 様
若い人たちはスマートフォンの扱いに慣れているので、非常に手早く回答してもらえますし、情報の集約も早いと感じました。能登半島地震から半年ほどたったころに震度4の地震がありましたが、その際も従業員の皆さんがしっかり安否回答をしてくれ、非常に迅速に安否確認が取れたため、便利だと感じました。
本日は貴重なお話を頂き、ありがとうございました。

社名 | 大平洋特殊鋳造株式会社 |
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業務内容 | 特殊鋳鋼品の製造と販売/電子ビーム穴あけ加工品の製造販売/埋設給水配管用継手類の製造販売 |
利用規模 | 300名 |
サイト | http://www.psc-cast.com/ |
業種 | 製造・加工 |
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課題 | 安否確認の管理を楽にしたい |
上場企業をはじめ1,300社を超える豊富な実績!
さらに徹底分析した詳細な安否確認システム比較表もご用意しておりますので、
採用時の稟議資料などとしてお役立てください。